スチュワーデスという仕事 1

yourou2004-12-13

スチュワーデスって女性にとって、あこがれの職業なのだろうか。
制服にぴしっと身を包み、小ぶり(この大きさがポイントだ)のス
ーツケースを引きながら、姿勢を正して空港の通路を3、4人で横
に広がってかっかと得意げに早歩き。国際線のスチュワーデスとも
なれば、いつも世界中を飛び回っていてかっこいい感じ。飛行機
の搭乗時間になると、私のようなエコノミークラスの乗客は、ゲー
トまでつらなった長蛇の列に並ぶことになるのだけれど、そんなと
き、スチュワーデスは端っこのゲートから先に入ってしまう。ビジ
ネスクラスよりもさらに先んじてだ。特別扱い。
 
ゲートを抜けて飛行機まで繋がる渡り廊下をくぐって乗り口にたど
りつくと、機内には2名ほどのスチュワーデスが待ち構えて立って
いて、挨拶してくる。台湾行きの便であれば、日本語と中国語の両
方で。日本人と台湾人は見た目では区別できないから、日本人に中
国語で言ったり、台湾人に日本語で言ったり、当人たちは適当に切
り替えてるのだろう。チケットの半券を見せると、手前の通路か奥
側の通路か、進むべき方向を指示してくれる。壁面に書いてあるか
ら聞くまでもないのだけど、つい儀式的に尋ねてしまう。
 
離陸してしばらくすると、おしぼりとおつまみがまず配られ、つづ
いて飲み物のサービスが始まる。私の定番はリンゴジュースか水割
り。別に黄金色が好きなわけではない。
 
前々から不便を感じていることがひとつある。飛行機ってなんで手
元にドリンクのメニューがないのだろう。何があるのかさっぱり分
からない。ふたりがかりでガラガラと引いてるあの銀色のトロッコ
の全容は、いつまでも解明されぬままだ。