世界はみんなのもの

yourou2004-10-08

本日休業。4連休を仕込んでみました。
ガス・ヴァン・サントが『エレファント』の前に撮った
『ジェリー』が渋谷シネマライズで公開されている。
映画雑誌『Premiere』のレビューによると、はじめから終わり
まで何も起こらないロードムービーらしい。
ある評者は★、別の評者は★★★★となっていて、
評価が定まっていなかった。
メガネを外せば世界は霧の中へ。
視力0.1以下、曇りだらけのまなこで『ジェリー』の本然を
見定めようと昼前、渋谷へノコノコとやってきた。
近辺にいることを期待して、営業の仕事をしているAちゃんに
「これから昼飯食べない?」とメールしてみると「今、八王子
にいる」との返信。遠すぎるので断念。
スーツの入ったリュックサックとパソコンの入ったバッグ
が邪魔なので、駅の有料ロッカーに放りこむ。
平日、昼間、町なか、手ぶら。これでしょう。
ポケットにiPodを忍ばせて、イヤホン耳にさして、ボリュームを
あげると「世界は俺のモノかも」とたちまち錯覚する。
けれど、世界は俺のモノではない。
このことを先日、身をもって痛感したので、ここでお知らせ
することにいたしましょう。
昼下がりのこと、逗子駅のホームにいた私は、すぐ横で出発を
待って停車中の横須賀線に乗ろうとしていた。行き先のホーム
の階段の位置を考えると、電車の前の方に席をとるのが便利な
のを知っていたので、先頭車両の方向を目指して、ホームをひ
たひたと歩いていた。
しばらくすると、ドアがパタリンコと閉まった。え?
列車は発車した。
私はホームにいた。
iPodの音楽がでかすぎたせいで、発車の合図が聞こえなかったああああ!
P.S.
なんだかだるくなって、『ジェリー』は結局見ませんでした。