鮮魚意麺と猪肝湯

滞在するホテルの近くのお店でいただいた本日の夕食二品。
地球の歩き方』にも掲載されているお店なので、それなりに
知られているはずなのに、これまで日本人の客を見たことがない。
料理はそれぞれシェンユエイーメン、ツーガンタンと発音する。
鮮魚意麺の具は、うなぎのぶつ切りとたまねぎのスライス。
チキンラーメンに似たヨレヨレの麺と混ぜ合わせ、上から
甘酸っぱいとろとろあんかけをかけて出来上がり。
このうなぎは海ではなく川で取れた川うなぎだろうと思う。
日本のうなぎのような柔らかな舌触りとは異なったゴムの
ような弾力感が、口に含んだときに感ぜられる。
輪投げの景品のような味わいと言っておこう。
抜群にうまい。一皿たったの200円。
この店に行くと、必ずセットで注文するのが猪肝湯。
台湾では珍しくないスープで、いろんな店で食べてきた。
私はここのが一番お気に入り。
豚のレバーをお椀いっぱいにして運ばれてくる。
定番の隠し味、きざみショウガが写真から見て取れる。
台湾料理といえば、きざみショウガだ。
ちょっと添えてやるだけで、たちまち風味がマイルドになる。
マイルドを学びたい私にはうってつけ。
猪肝湯には、刺身に使うような醤油を満たした小皿が
なぜかついてくる。豚レバーを浸すためのものだと思う
けど、スープの味が十分しみこんでいるので、付けずに
そのままかぶりつけばよいのである。
食べた分だけ、体内の血液が浄化されていく気分。
一杯150円の本格スープ。