鎌倉で和風ラーメン

yourou2005-01-08

鎌倉にて発見。行列ができて気になるので、つられて並んでます。
座席はカウンターのみで、数は6つしかない。
ガラスの引き戸をあけて足を踏み入れると、左手の小机にはお勘
定用の機械。
レジなんだけども、その横に初代ファミコンディスクシステム
が正しい置き方、すなわち「二段重ね」で慎ましく飾られている。
反体側に目をやると、壁には碁盤目状に仕切られたシェルフが架
かっている。それぞれのセクションには、どこだかで採取した岩
塩だとか、説明入りの名札のと一緒に珍しい天然資源のような物
質たちがおさめられていた。内装へのこだわり、というか「小物
精神」が感じられた。
このところすっかり味覚がマイルドになったらしく、ラーメンに
関しても、家系を代表選手とする「こってり」はダメになってし
まった。食べていると、後半、油にやられて胸がむかむかしてき
てしまう。そこで最近は探求の矛先を「あっさり味」に変更して
いる。メニューを広げると、魚介だしのあっさり風味がメインな
のは看板にあったとおりだとして、「味噌ラーメン 限定20食」
の文字が目に入り、つい心を惹かれる。けれども、「魚介だし 
和風」が当初、私を引きつけたわけだし、そのために寒いのを我
慢して行列に並んだのだから、ここは「あっさり風味」を頼むべ
きだと反省し、「にぼしラーメンとライス!」と店員の女の子に
聞こえるようにはっきり言った。調理するのはバイトの大学生の
ような若い男。ぜんぜんプロっぽくない。しかもお客の女の子と
学生時代の友だち同士らしく、ふたりで思い出ばなしに花が咲き
まくっている。「その子も湘南(湘南高校か?)だよ」といって、
先ほど注文をお願いした女の子まで話の輪に引き込んでしまった。
職人気質らしきものは、どこにもない。
だべりながらも仕事はしてくれたので、5分ほどで注文したにぼ
しラーメンが届いた。麺は細身で軽くちぢれている。味は、ふー
ん、悪くはないものの、スープと麺が出会いきれてないと思った。
すくいあげて口に含んだとき、汁の麺へのまとわりつきが今ひと
つ。まあ、こってりスープに慣れているせいでそう感じるだけか
もしれない。及第点。また来ようと思います。