妄想シンセミア

シンセミア(上)

シンセミア(上)

阿部和重の小説『シンセミア』を映画化するなら、エンディング・ソングはレディオヘッドの”No surprises”(「OK computer」の10曲目)しかないと勝手に決めている。ヴェネチア映画祭の会場を埋め尽くす観衆が滂沱たる涙を流してスタンディング・オベーション。立ち上がって拍手に答える監督の青山真治(でいいのか?)と変態警官・中山正を演じたユースケ・サンタマリア(でいいのか?)。阿部氏は日本でインタビューをうけ、「これでゴダールに会えるかもしれないんで、うれしいです」。実現してほしいなあ。