Fringe Tritoneのライブ

昨夕5時半ごろ。
先週、こちらで紹介したFringe Tritoneのライブを鑑賞する目的で表参道に
到着した私は、大学時代の友人ポコ(仮称)と落ち合うべく電話をかけた。
私:「つきました」
ポコ:「今、どこにいるの?」
私:「交差点の交番のとこ」
ポコ:「わかった。じゃあ出口A2だね。すぐ行きます」
交番の周りには人が多かったので分かりにくいかなと思い、出口A2
のところへ歩いていって、しばらくぼーっと待機していると、ポコは
背後から登場した。
私:「あれ?A2から出てくるって・・・」
ポコ:「なんか違ってたみたい」
私:「・・・ああそう」
開場まで1時間あるので、カフェで一息。
ポコの誕生日が来週だと聞いていたので、準備したささやかなお祝いを
プレゼントしました。ささやかとはいえ、ちょびっとイイものだったので、
喜んでいただけたようです。
ついでに紙袋に入ったイイものの影に、だいぶ前の飲み会の席で爆睡した
ポコの写真を隠しておいた。見つけたポコは「・・・こっちは、帰って処
分しとく」。
昨今の国際情勢、じゃなくて仕事とか仕事以外とかの身辺情勢を巡って
放談しているうちに、6時半になったので会場の「表参道FAB」に向か
う。着くと、入り口にはすでに何人もの観客が列をなしていた。
われわれのもっていた赤色のは優先チケットであるらしく、すんなり入
場。500円のドリンク券を買って(買うのが義務なのだが)、ミニバー
でポコはビール、私はジントニック。座る席があるわけじゃないし、ラ
イブ開演まであまり時間がなかったので、一瞬で飲み干して空いたカッ
プを返却、ポコは飲み残して返却。
開演予定の7時を15分程度回ったところで照明が落ちた。
暗がりに電子機器の赤や緑のランプだけが点滅している。
ステージ脇からスモークがもくもくと湧き、メンバーの登場を盛り上げ
る壮大なBGMが流れ出す。初のワンマンということで、演出も派手で
す。左右からそれぞれふたりずつメンバーが歩いて出てくる姿を、まだ
暗闇に慣れていない目がかろうじて確認する。
ステージから閃光がほとばしり、明かりがともった。
同時に気合いのライブがスタート。
前置きのないこの唐突な開始がたまらなく好きです。
「みなさん、お待たせしました。フリンジ・トライトーンです。えー、
この度は初のワンマンということで、さてどれほどのお客さんが集まる
のか、ぼくたちも内心は不安でいっぱいだったのですが、今日はこんな
にお集まりいたいだいて・・・」
なんて、能書きが一切ないのがいいね。
まあ曲の合間には、上のような挨拶が当然なされるわけですが、それは別。
場が和んでむしろよい。始まり方が肝心なのだ。
まだ音源が発売されていないため、曲名は数曲をのぞいてほとんど知ら
ない。なので残念ながら、曲ごとにコメントはできないのだけど、クオ
リティはすごく高いです。十数曲演奏して、いわゆる捨て曲は一曲もない。
ノリもいいし。
ちょろさんはポコとも知り合い。
途中で横に立っていたポコが言う。
「ホントかっこいいね・・・。みんなイケ面だけど」
2度のアンコールを経て、1時間半で終了。
よかった。このバンドは売れるのではないかな。
終わったあと、会場でちょろさんを見つけて挨拶しました。
私:「こんにちわ。ライブはめちゃくちゃよかったです」
ちょろ:「あ、朦朧さん、今日はありがとうございます」
私:「今日、声を初めて聞いたけど、ベッカムの声を初めて
聞いたときのような驚きがありました(笑)。「社長いうな!ここに
立ったときは、違うんだから!」って、それだけだったけどね(笑)」
ちょろ:「あはは。前はライブでもっと、しゃべったんですよ。最近
はなんか、しゃべらないな」
その後、ポコとちょろさんがしばし談笑。しばらくすれば、ここにくる
と思うので、ご主人を紹介しますとのことだったけど、さすがに長時間
立っていたせいで疲れ切ってしまったので、失礼させてもらって、会場
をあとにしました。